グッと身近に来る日本史

読書でタイムトラベラー/時空を超えた世界へと旅立つための書評ブログ

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『赤蝦夷風説考』蝦夷地に迫る大国ロシアの影が公に

1783年(天明3年)、ロシアの蝦夷地接近に対する危機感をあおる一方で、対ロ貿易の可能性を説いた『赤蝦夷風説考』が出版されます。これが時の老中、田沼意次の目にとまり、幕府が直接、蝦夷地調査に乗り出すことになります。その後の情勢次第では日ロ通商条…

江戸中期、密かに始まった通商交渉

江戸時代の初め、外国だった今の北海道(蝦夷地)。それが江戸中期になると、蝦夷地は新たな局面を迎えます。ロシアの極東進出です。今回はロシアの登場による幕府や松前藩の対応について見ていきましょう。