グッと身近に来る日本史

読書でタイムトラベラー/時空を超えた世界へと旅立つための書評ブログ

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

倒幕派に大義名分を与えた「英国策論」

英国の外交官、アーネスト・サトウの名を一躍有名にした『英国策論』。幕末のクライマックスで出版されたこの本は、新政府のあるべき姿を示唆、政局に大きな影響を与えました。果たしてこれは英国の謀略だったのか-。

英国が「条約勅許」を急いだ重大な理由

英国公使に就任したハリー・パークスの初仕事となったのが、条約勅許問題。四国艦隊下関砲撃事件の後、英国が間髪入れずにこの問題を取り上げてきた裏には、これまであまり語られてこなかったある重大な理由が隠されていました。

坂本龍馬が今後も教科書に残る可能性

近い将来、高校の歴史教科書から坂本龍馬の名が消えるかもしれない-。そんなニュースが流れ、世間を騒がせました。これで本当に坂本龍馬が教科書から消えてしまうのでしょうか。あるいは復活の可能性は?。

まとめ:歴史を暗記科目から脱皮させるために

高校と大学の歴史教育者で作る「高大連携歴史教育研究会」が、教科書の用語数を削減する提言をした問題。背景には歴史をいかに脱・暗記科目化するかがあります。本ブログでは、3回に渡ってこの問題を考えてきました。今回は、そのまとめ的提言。

龍馬以外にも教科書から消えそうな人物-幕末編

近い将来、高校の歴史教科書から坂本龍馬の名が消えるかもしれない-。そんなニュースが流れ、世間を騒がせました。実は龍馬以外にも、えーっと思うような有名人が教科書から消える可能性があります。今回は幕末について、具体的に誰が残って、誰が消えそう…

歴史を脱・暗記科目化するために大学ができること

高校と大学の歴史教育者で作る「高大連携歴史教育研究会」が、教科書の用語数を削減しよう提言した問題に関連して。今回は大学入試との関連から、どうすれば歴史が脱・暗記科目化できるのか、考えていきたいと思います。

歴史が「暗記科目」から脱皮できない根の深い理由

高校と大学の歴史教育者で作る「高大連携歴史教育研究会」が、教科書の用語数を削減しようという提言をしました。背景には「歴史系科目=暗記科目」から脱皮を図るといった目的があります。しかし、これを実現するには用語の削減だけでは済まされない難しい…

「歴史教科書から坂本龍馬が消える!?」を哲学する

近い将来、高校の歴史教科書から坂本龍馬の名が消えるかもしれない-。そんなニュースが流れ、世間を騒がせました。高校と大学の歴史教育者で作る「高大連携歴史教育研究会」が、教科書の用語数を削減しようという提言をしたためです。この話は、このブログ…

「下関戦争」の激震-飛び火する倒幕思想

幕末当時を生きた人々の史料を読んでいると、下関戦争を契機として国内に倒幕思想が広まったことが伝わってきます。英国のスター外交官、アーネスト・サトウの回顧録『一外交官の見た明治維新』を読みながら、そのあたりの当時の空気感を感じていきましょう。

「下関戦争」から始まった倒幕の萌芽

下関戦争の前後から、英国と長州藩の直接的な人的接触が始まります。相互に腹を割って話す中で、両者は幕府に対する不信感を共有するまでになり、これが倒幕へとつながっていきます。英国のスター外交官、アーネスト・サトウの回顧録『一外交官の見た明治維新…

「下関戦争」を許した大英帝国の通信事情

下関戦争の裏には、英国公使だったラザフォード・オールコックの果断とも言える行動がありました。ただ、この時のオールコックの決断は越権スレスレのきわどいものでもありました。幕末のスター外交官、アーネスト・サトウの回顧録『一外交官の見た明治維新』…