グッと身近に来る日本史

読書でタイムトラベラー/時空を超えた世界へと旅立つための書評ブログ

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

英国の強い意志で日本の方向を決めた「下関戦争」

生麦事件以降、攘夷に対する英国の反撃が始まります。対薩摩藩戦となった「薩英戦争」、同じく対長州藩戦となった「下関戦争」です。ただ、英国から見ると、このふたつの戦争には、明らかな意味の違いがありました。このあたりを英国の外交官、アーネスト・サ…

実は日本存亡の瀬戸際だった「生麦事件」

アーネスト・サトウの回顧録『一外交官の見た明治維新』を読むシリーズ2回目。今回はサトウの来日直後に起きた「生麦事件」。事件直後、横浜の外国人社会は震撼、英仏など連合軍による即時報復論が起こります。一触即発の危機的な状況でした。

アーネスト・サトウー幕末のスター外交官登場

今回は幕末のスター外交官、アーネスト・サトウの回顧録『一外交官の見た明治維新』を読みながら、幕末も後半戦、激動の日本を見ていきましょう。

歴史哲学-歴史を研究する前に歴史家を研究せよ

『歴史とは何か』(E.H.カー著、清水幾太郎訳、岩波書店刊)を読んで歴史を哲学するシリーズ3回目。今回は、歴史家自身が「時代の子」であるいう視点から歴史を考えていきます。

歴史哲学-すべての歴史は「現代史」である

引き続き、歴史哲学分野で名著と言われる『歴史とは何か』(E.H.カー著、清水幾太郎訳、岩波書店刊)の中から、歴史家の名言の数々を見ていきましょう。今回は、ベネディット・クローチェの言葉です。

『歴史とは何か』を読んで考える歴史哲学

「歴史哲学」とはご存じでしょうか?。歴史とは何かを考える学問領域で、古くから歴史家の間で論争が起きてきました。今回のシリーズでは、この分野で名著と言われる『歴史とは何か』(E.H.カー著、清水幾太郎訳、岩波書店刊)の中から、歴史家の名言の数々…

歴史情報論-政局の動くところ毒殺説あり

明治維新までの日本は、実に怪しげな社会だったと思います。権力者の犯罪をまともに裁くことができなかったからです。表の史実からだけではわからない、後ろになにかある、というモヤモヤ感があるのです。だからこその歴史情報論です。

歴史情報論-武士はいつ武士がなくなると思ったか

明治維新の前後、武士はいつ武士がなくなると思ったか。歴史情報論の観点からこれを読み込んでいくと、開国直後から一部で先読みがはじまり、維新前にはすでに武士階級の間で武士がなくなるかもしれないという見方が広まっていたという衝撃的な事実が見えて…

歴史情報論とは何か-歴史の中の「戦場の霧」

このブログの中では、しばしば「歴史情報論」というタグが登場します。皆さんの中には何のことやらという方も少なくないでしょう。そこで、ここで改めて、私の考える「歴史情報論」とは何かをご説明しておきましょう。